キミじゃなきゃ……。
―チュンチュンと
小鳥の鳴き声が聞こえる

「愛……愛理……起きて………」
体を揺さぶられ、
渋々布団から出ると
お姉ちゃんが呆れた顔で立っていた。

「あっ、おはよう。」

「おはようじゃない!!早く、顔を洗って!!」

「は-い……」

言われた通りに
顔を洗って、
お姉ちゃんの所に行くと気合い満々で化粧品を
広げていた。

「はい、座って♪」

「早くしてね?」

別に学校にまで
化粧をするつもりなんてなかったけど、目を輝かせているお姉ちゃんを
見ていると断れなかった

「はい、完成♪♪」

「はぁぁ-……。」

「カワイイ♪」

「ありがとう……じゃあ、あたし行って来る!!」

「うん!今を大切にね」

そう行ってあたしを玄関まで見送るお姉ちゃんは小さくガッツポ-ズを
していた。
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