キミじゃなきゃ……。
そりゃ-そ-だよね!!
当然だよ。
誰だってカワイイ彼女は自慢だしね。

あたしなんて場違いだよ

「ひ-らぎさん♪♪お-えんしてくれてありがとう♪♪」

そんなあたしの
気持ちも知らずに
笑う美緒が憎かった。


「………おめでと。」
あたしはただ一言だけ
彼女に告げた。

それからのあたしは、
心にポッカリと穴が
開いたようだった。

何をするのも
面倒で、お姉ちゃんの
メイクも断った。

そんなあたしにお姉ちゃんは、呆れて、「勝手にすれば?」とあたしを突き放した。

一体あたしは何がしたいのか分からなかった。


美緒と亮が付き合い初めてから、あたしは学校を休む事が多くなった。

別にイジメとかじゃないけど、学校になんて行く気になれなかった。

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