キミじゃなきゃ……。
そして靴を履きかえ
クラスへ向かう。そして階段を一段抜かしで
駆け上がる。

亮に会いたい……。
会いたい
会いたい
あいたい!!!

そして3年2組の
教室の前に立ち、
大きく深呼吸をして、
古いドアを開ける

「おはよう!!」

一瞬、教室中が
シ-ンとして、
みんなが珍しい物を見るかのようにあたしを見る

「あら、柊さん」

沈黙の中、
口を開いたのは
美緒だ。

「おはよう!!久しぶりだね………。」
あたしも負けずに
言い返す。

「あら、珍しい方が来たわね♪ねっ??亮♪♪」
< 21 / 98 >

この作品をシェア

pagetop