キミじゃなきゃ……。
亮……??

あたしは目を疑った。
美緒の隣に立っているのは確かに亮だ

ねぇ、何で??美緒と別れるんじゃなかったの??
ねぇ、亮………。

そして、混乱するあたしに更に追い討ちをかける。

「美緒、行こう。」

「えっ……??」

嘘だ………。
嘘だ。
うそだ。
ウソダ。

亮??
あたしだよ??

何で美緒といるの??

別れるんじゃ
なかったの??

「キャハっ♪♪どこ行くの~ん?」

甘える美緒。
それに答える亮。

「亮!!!」

我慢できなくて
大きな声で彼の名前を
呼んだ。

彼は一瞬振り向き、
哀しそうな瞳であたしを見つめそしてすぐに
美緒の方に
向き直った。

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