キミじゃなきゃ……。
はっ??
意味わかんないんですけど!

「ばっかじゃん??嘘だっつ~の」

「俺は本気だよ」

「………」

「愛理……」

「分かった……いいよ。付き合っても…」

「でも、高校からな??苦しむのは愛理なんだから…。彼氏の俺には愛理を守る義務がある。」

「やだ」

「愛理?」

「だ~か~ら~やだってんの!!」

「えっ??」

明らかに混乱してる亮。
「ねぇ、亮はあたしの事が好き??」

「……好きだよ…………好きだから……大切な人は守りたい……。」

「亮……」

亮は優しいんだね。
そうやって
あたしをどんどん
惚れさせる……。
亮はズルイよ……。

「……ズルイ」

「えっ??」

「だからあたしばっか亮に惚れてる……。好きになってく………」

「愛理……俺も愛理に心を奪われてんだよ」

素直な………
まっすぐな言葉………。
―ピロリン♪♪

「あ、メ-ルだ」

「彼氏から??」

あたしはいつもどうりにケ-タイを開き、
新着メ-ルBoxを開く。

「あれ??知らないアドレスだ……」

不審に思いながらも
メ-ルを開く。

次の瞬間あたしは
言葉を失った。

メ-ルにはこう書かれていた。

【TO柊愛理】

【本文】
今、亮といるんでしょ??今すぐ下に降りてきてよ!

「りょっ……亮コレっ………。」

「……!」

だいたいこのメ-ルを
送ってきたのは
誰だか想像がつく。

だけど………
怖い………。
あたしの感情は
恐怖で埋めつくされた。
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