キミじゃなきゃ……。
「あたしたち、いいライバルになれるよね??」

「っ……ありがと………柊さんっ…」

「美緒……。俺、わりぃ-けどお前の気持ちには答えられない……」

「っ……わかっ……たっ……ごめんなさい……」

ねぇ、
美緒………。
あたしね…
美緒に感謝してるんだよ

美緒のお陰で
あたしは今ここにいる。な~んて
大袈裟かもしれないけど美緒のお陰で
あたしは素直になれた。だから……ありがとう…
あたしは心の中で
美緒にお礼を言った。

「じゃあ、あたし帰るねっ!!亮、愛理……本当にごめんね」


「亮も家に帰んなよ」

美緒が
見えなくなってから
あたしが
亮に呟く。

「愛理……」

「ん??」

「たくさん遠回りしたけど、これからがスタ-トだから……。」

「うん……」


「んじゃあ、また明日」
「うん!!」

あたしは笑顔で
亮に手を振ってバイバイした。

そしてしばらくして
あたしも家に戻った。
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