キミじゃなきゃ……。
「今日からよろしく」

そうあたしは美緒に
呟いた。

チャイムが鳴り、
みんなが席に座ると
村岡がすぐに入ってきた

「席につけぇ~」

村岡が注意しても
全く無視の男子軍団。

その中に亮の姿はない。
朝から見ないし
今日は休みかな??

てか昨日ので風邪ひいた?!

もしかしたら事故!?

インフルエンザ!!?

変に不安になるあたし。頭の中は軽くパニック。
「今日の欠席は佐藤だけだな?」

村岡の話なんて
普通に無視。


もともとウチのクラスは真面目ちゃんやら不良やら……。
いろいろなタイプの子がいるから、まぁ、それなりに同じタイプの子同士友達になっていく。

もちろんその中にも
ボス的存在がいる。

そしてもちろん
こんな環境に、馴染めない子や、いじめられて不登校になる生徒もいる。

先生は
「みんなで解決しよう」なんてきれいごとばかり並べてるけど
誰ひとり不登校の存在なんて気にしていない。

むしろ担任の村岡さえも諦めてるじゃん?

そんなんで
いじめや、不登校を
解決できるわけないじゃん。

何回も繰り返した
学級会。

その話題は必ず
『どうしたら~さんが学校に来られるか』

周りはみんな他人事。

『いじめられるヤツにもそれなりの理由がある』

だからあたしは
なるべく、出来るだけ
目立たないで
………ってか
あたし、小学校の後半からマジで明るくて、
目立つのが大好きで
いつも笑いが絶えない。そんな活発な女の子だったんだよね…。

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