キミじゃなきゃ……。
麻衣とあたしは
すぐに打ち解け、
テレビの話とか
雑誌の話とか
芸能人の話とかで
盛り上がった。


「ねぇ、今日の放課後遊ばない??」

麻衣が突然あたしに
提案する。

「あっ、いいよ」


あたしは軽く答えた。

麻衣は
「ほんとに??」を
連発している。

「ん-。大丈夫ぅ~」

「じゃあ、あたし買い物したい-」

「うん、いいよ」

「やった☆じゃあ、放課後絶対ね!!」

「わかった」



あたし達は
学校が終わるとすぐに
家に帰り、また待ち合わせ場所で合流する事にした。

あたしは家にダッシュで帰り、ワクワクしながらお気に入りのバラの香水を軽くかける。

「ん-♪いい香り~♪」

お母さんにねだって
買ってもらった
あたしの大好きな
ブランドの香水。


今は誇らしげに
机の上に置いてある。

そして
制服を脱ぎ
この前買ったばかりの
小花柄のワンピ-スに
着替える。

あたし、結構
流行に流されやすい
タイプだから
つねに流行を
気にする。

雑誌とかに
今年は~がくる!って
書いてたら
絶対に買う。

周りが
~だったら
あたしも~。

みたいな。

意志がないって言ったらそうかもしんないけど
あたしいわく
優柔不断。

全く意味が違う
らしいけど……。

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