キミじゃなきゃ……。
そして最後に
お姉ちゃんのお古の
キラキラの
ハ-トのチェ-ンが
付いたバックを持つ。

そして
ダッシュで階段を下りて玄関でブ-ツを履き
急いで外に出る。

「行ってきます-♪」


あたしは
ダッシュで自転車に乗り立ちこぎで
待ち合わせ場所へ
向かう。


しばらくして
待ち合わせ場所に
ついた。


………麻衣はいない。

あたしは
自転車を止めて
落ち着かない様子で
髪の毛を触る。


10分経ち
あたしはさらに
心細くなり
周りをうろちょろする。

「愛理~!」


「麻衣!!」

「遅れてゴメン…。チャリが壊れた」


麻衣は
申し訳なさそうに
あたしに近づく。

「だから徒歩なんだ~」
「うん、自転車ないと不便だね」

「んじゃあ、あたしの後ろ乗りなよ」

あたしは
自分の自転車の
荷台を叩き
麻衣に乗るように
促す。

「えっ、いいの?」

「うん!!」

ぶっちゃけ
今まで二人乗りなんて
したこと無かったけど
後ろに麻衣を乗せ
自転車をこぎ始めた。

足を地面から
離した瞬間
自転車は大きく傾き
左右に揺れる。

「キャァ~ッ」

後ろで
悲鳴を上げる麻衣。

それでもあたしは
後ろに麻衣を乗せたまま自転車を走らせる。

「麻衣-、大丈夫??」

「うん、多分生きてる」

そしてフラフラ運転の
あげく、ようやく
ショッピングセンタ-に
ついた。

あたしは
自転車を駐輪場に止め
鍵をしっかりと閉める。
< 46 / 98 >

この作品をシェア

pagetop