キミじゃなきゃ……。
「あっ、うん」

麻衣はお金を
すんなり受け取り
会計を済ます。


「おまたせ!……じゃあ行こっか♪♪」


あたしは頷き
麻衣のあとを追う。

「ねぇ、愛理って亮クンと付き合ってるんでしょう??」

「はははは………」


思わず真っ赤になる
あたしの頬。


「あたし、応援してあげるから-♪何かあったら呼んでよ!!?」


「ありがとう!!」

パアァ-と明るくなる
あたし。


やっぱ応援されるのって嬉しいじゃん??


あたし、まだ子供だな-


「愛理、時間平気??」

「えっ?大丈夫だよ??ダッシュで帰るから」

「そか、じゃあ……帰ろっか」

少しどんよりと肩を落とす麻衣。

あたしは黙って
駐輪場に向かい
自転車の鍵を開ける。

「……んじゃあ麻衣乗って?」

「そっか…あたしまた二人乗りで帰らなきゃいけないんだ…」

麻衣が笑いながら言う。

「行くよ、乗った??」

「はいよ~安全運転でよろしく!!」

「あいよ~…」


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