キミじゃなきゃ……。
「それより怪我してない??痛くない??」

「あっ…うん……。」

「女の子なんだから…」

彼があたしの事をひとりの“女の子”として見てくれているのがすごく嬉しかった。

「……ありがとう…。」
あたしの口からでたのはたったこの一言だけだった。

「亮-。外行こ-ぜ!!」

「お-、今行く-…。じゃあね、柊さん」

彼のあたしだけに見せた優しい笑顔がとても愛おしい……。
ねぇ、この溢れる想いはどうしたらいいの??

「柊さんってずる-い。佐藤亮と喋ってたよ-……」

「ねぇ、柊さん……。あたし佐藤君の事が好きなんだぁ-…。だからさぁ-…協力して??あたし、佐藤君と話したこともないから……。ねっ??いいでしょ?友達じゃん?」

「………分かった…。いいよ………。」


「本当に-??嬉しい-♪ありがとう!!」

きっと神様は今頃どこかであたしを見て笑ってるのかな??

「柊さんって、案外優しいんだね-」

「そ-だ!!アド教えてよ-!!!あたし毎日メ-ルするし♪♪」

「あたしも-♪あたしの事、美緒って呼んでね」

さよなら……。
あたしの初恋…………。
< 6 / 98 >

この作品をシェア

pagetop