キミじゃなきゃ……。
オレはそいつらに
手を振ると家に帰った。

夜中になって
オレはひとりリビングでテレビを見ていた。

もうひとりには
慣れているけど
やっぱりなんか虚しい。

しばらくして
11時を少し過ぎた頃
オヤジが帰ってきた。

「オヤジ、お帰り」

「おぉ…亮、ちょっといいか?」

「いいけど……」

オレは不思議に
思いながらも頷き
オヤジのあとを
ついて行った。


「ここに入れ」

連れてこられたのは
居間だった。

よくオヤジに怒られる時連れてこられて
散々怒られた場所だ。

オレは内心ドキッと
しながらも
言われた通りに
部屋に入った。

「まぁ、座れ」

「んで何?話って?」

< 69 / 98 >

この作品をシェア

pagetop