キミじゃなきゃ……。
あたしはなんて弱い人間なんだろう…。
自分の気持ちすら伝えられないなんて……。
あたしは何度も何度もそんな自分を悔やんだ。
もう…。ゲ-ムオ-バ-なんだ…………。
いまさら後悔しても、
意味がない事ぐらい分かってた……。
でも…。どうかお願いです………。
あともう少しだけ……。もう少しだけあなたを好きでいさせて下さい。
そう心の中で呟いた。
そして近くあるケ-タイを手に取り、美緒に返信メ-ルを送る。
【To福原さん】
【本文】
『うん。頑張ってね!!
あたしも応援してるからね!!―END―』
そして、送信ボタンを
静かに押す。
するとすぐに「ピロリン♪」と言う音と『送信しました』という文字が、ケ-タイの画面に広がる。
「送信完了っか……」
あたしは何を望んでいたのかな??なんでまた、応援しちゃったのかな??
バカだ……。あたし…。
そう思うと涙がとまらなかった。
こんな自分が大嫌いだった。
「愛理といてもつまんない」
………あの日の事が頭に浮かんだ。
本当は「なんで??」って聞きたかったんだよ…。
もう一度仲良くしたかったんだよ。
でも……。
何ひとつ伝える事は出来なかった。
本当はすごく寂しいんだよ。
悲しいんだよ。
辛いんだよ。