スイーツな恋
第八章 落ちたこころ
それは、今まで経験したことがないような恐怖だった。

その瞬間のことを思い出すと、怖くてふるえがとまらない。

そして、人生の中で、一番屈辱的だった。
自分が世界で一番汚いようなものになった気がして死にたくなる。

わたしははレイプされた。

三人の不良じみた若者に人影のない茂みに連れて行かれて、
身ぐるみをはがされて、玩具のように弄ばれた。

抵抗すると、奴らは容赦なくぶった。

奴らの下卑た笑いと行為が脳裏から離れない。

奴らは一通り遊びつくして、わたしにあきると
そのままほったらかしにして去っていった。

「ちっ、つまんねえ女だな。」

「いいな、このこと、誰にもいうなよ。」

「サツにタレこんだら、ケータイで撮った写真をこの界隈にばらまいてやるからな。」

ケータイのストラップも奪われた。
翔馬がくれたケーキタルトのストラップだ。
「そんなもん、どうするんだよ。」

「戦利品ってやつ、今日の証にするんだ」

「ははは」

「しけたストラップだな」
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