スイーツな恋
わたしは、起き上がると、地面にばらばらになった下着をとり、
ボロボロの制服をきて帰っていく。

とてもみじめな気分だった。
全身、傷とアザだらけだ。

家の玄関のドアをあけると
テレビと家族の笑い声がリビングからもれた。

わたしは感づかれないように抜き足差し足で自分の部屋がある二階へ急いだ。

「陽菜、帰ったの?ただいまぐらい、言いなさい!」

「たくっ、あの不良娘め、夜遊びばっかしちゃって。遊ぶのも我慢して勉強しているお姉ちゃんの身にもなったらどうなの」

わたしは証拠を残さないように制服を脱ぎ捨て、下着も捨てた。
紙袋の中に入れると、ベットの下に奥の方に隠した。

制服はもうひとつスペアがあるのでそちらを使うことにした。

部屋をでて、家族に見つからないように駆け足で風呂場へ急ぐ。
湯船につかると泣き出した。
涙がとまらなかった。

声を殺して泣いた…。







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