スイーツな恋
翌朝

「陽菜、起きなさい!!」

「今日、学校行きたくない」
布団をかぶる

「駄目よ!そんな我がまま許しませんからね」

「ただでさえ、成績悪いのに。ますます、みんなから勉強が遅れるじゃないの!」

母親は布団を剥ぎ取る。
傷とアザだらけのわたしを前にして
「どうしたの。その顔は!?何があったの!?」

「うるさい!!黙れ!」

わたしは母親を部屋から追い出してカギを閉めた。

「ねえ、いじめにあってるの?」

わたしのことなんて、どうでもいいくせに!!
いまさら、母親ずらしないでよ。

「わたしに構うな!!あっち行け!!」

「陽菜、朝食、ここに置いとくから食べてね」
恐ろしいくらい母親の優しい声がして、遠ざかっていく足音が聞こえた。




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