スイーツな恋
何時間過ぎただろうか。
わたしは、ずっと布団をかぶって、縮こまっていた。

ドアの外で母親がいう。

「陽菜。塔子ちゃんが来てくれたわよ」

「えっ!?」

わたしは起き上がる。

「どうしたの、陽菜。
今日、学校休んだでしょ。心配だから、来ちゃった。」

塔子ちゃんの声だ。塔子ちゃんの声はいつものように優しい声だった。

「この前は本当にごめん。反省してる。」

「私達、親友だよね。小学校の時から私には何でも話してくれたよね。
私には話して」

「塔子ちゃん~!!」

わたしは、ドアをあけると塔子ちゃんに抱きついて、泣きじゃくった。

塔子ちゃんは私を抱きしめると、優しく頭をなでてくれた。
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