スイーツな恋
それから、わたしは学校へ行かなくなった。
そんなわたしのところに、毎日かかさず、塔子ちゃんは見舞いに来てくれた。

それから、一ヶ月が過ぎたころ、

「わたし、明日から、学校に行く」

「本当なの?」

「だから、朝、迎えに来てもらっていい?」
「当たり前じゃない。飛んでいくよ」


わたしは立ち止まる。
奴らに暴行された道だ。

「どうしたの?」

「この道やだ。」
わたしは、母親が子供にせがむように、塔子ちゃんにすがりついた。

「そっか、じゃ、遠回りになるけど、あっちの道から行こうか」

「うん」


「こんな話すべきじゃないのかもしれないけど、
泉のヤツ、学校やめたんだって」
「えっ!?翔馬がっ!!」

「何でも、母親が入院して働かなきゃいけなくなったとか」

ちょうどよかった。翔馬とは顔をあわせたくない。
内心ほっとしていた。






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