スイーツな恋
第十章 あの日々は帰らない
翔馬と原島ミカへの誤解が解けたのはいいけど
翔馬と話したかったけど
翔馬の前には出れなかった。
わたしは、すっかりけがれてしまった。
翔馬にあわす顔がない。
そんなことがあり、翔馬と会うことのないまま
いくつかの日々が過ぎていった。
男子の姿をみると、あのことを思い出しパニックになりそうになる。
そんなわたしを塔子ちゃんはいつも見守っていてフォローしてくれた。
「大丈夫、私がついているからね」塔子ちゃんは優しく声をかけてくれる。
「うん」
教室の休み時間、塔子ちゃんと廊下を歩いている。
「ねえ、池上さん」
目の前に男子が立ちふさいで話しかけてくる。
わたしは、とっさに塔子ちゃんの後ろに隠れる。
塔子ちゃんの背中越しにこっそりと男子を観察する。
どこのクラスの生徒だろう。顔に見覚えがない。
温和そうで、癖のない。
いかにも好青年って感じだ。
翔馬とは正反対のタイプだ。
男子は決心したように口をひらく。
「前からね。言おうと想っていたんだ。
好きです。」
えっ!?
「泉とつきあう前から、池上さんのこといいなって想ってて
あいつと別れたってきいたから、良かったら、オレとつきあってくれませんか?」
わたしは、何も言うことができずに、塔子ちゃんの肩をつかむ手に力が入る。
「返事は後日でもいいかな?この子、突然のことに緊張しているみたいで」
男子は肩を少しおとしたように去っていく。
翔馬と話したかったけど
翔馬の前には出れなかった。
わたしは、すっかりけがれてしまった。
翔馬にあわす顔がない。
そんなことがあり、翔馬と会うことのないまま
いくつかの日々が過ぎていった。
男子の姿をみると、あのことを思い出しパニックになりそうになる。
そんなわたしを塔子ちゃんはいつも見守っていてフォローしてくれた。
「大丈夫、私がついているからね」塔子ちゃんは優しく声をかけてくれる。
「うん」
教室の休み時間、塔子ちゃんと廊下を歩いている。
「ねえ、池上さん」
目の前に男子が立ちふさいで話しかけてくる。
わたしは、とっさに塔子ちゃんの後ろに隠れる。
塔子ちゃんの背中越しにこっそりと男子を観察する。
どこのクラスの生徒だろう。顔に見覚えがない。
温和そうで、癖のない。
いかにも好青年って感じだ。
翔馬とは正反対のタイプだ。
男子は決心したように口をひらく。
「前からね。言おうと想っていたんだ。
好きです。」
えっ!?
「泉とつきあう前から、池上さんのこといいなって想ってて
あいつと別れたってきいたから、良かったら、オレとつきあってくれませんか?」
わたしは、何も言うことができずに、塔子ちゃんの肩をつかむ手に力が入る。
「返事は後日でもいいかな?この子、突然のことに緊張しているみたいで」
男子は肩を少しおとしたように去っていく。