スイーツな恋
わたしは、二、三日後、答えをだした。
塔子ちゃんに男子を呼び出してもらって向き合う。
塔子ちゃんも付添い人としてきてくれた。

わたしがぐずぐずしていると、塔子ちゃんに背中を押された。
「ほら、陽菜、自分から口からいいな」

「ごめんなさい。…自分のことで精一杯で、…今は恋愛とか、そういうの考えられなくて」
わたしの声ふるえていた。

「そっか、残念だな」

「考えなおしたら、いや、気が向いたらでいい、声かけてよ」

「はい」

男子がその場を去った後、

「いい人だったのに」
おしいことしたなって口調で塔子ちゃんがもらした。

その時、突然吐き気がもよおしてきた。
わたしは、近くにあった洗面台かけよるとに吐いた。

「陽菜、大丈夫?」
塔子ちゃんが背中をさする。

「なんかつわりみたい」
冗談ぽく塔子ちゃんが笑いながら言う。

「つわり!?」
わたしの目が点になった。

「まさか!!」

「陽菜、まさか、まさか、だよね?」
塔子ちゃんがおそるおそる問う。


わたし、妊娠しちゃったの?


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