スイーツな恋
第十四章 確かめられた愛
それから一ヶ月間
翔馬は必死で働いた。

何個もバイトを掛持ちして、自給の高い肉体重労働を寝食忘れて働いた。

いつか体を壊すんじゃないかって心配でたまらなかった。

わたしは、翔馬の家へ頻繁に出かけてご飯をつくってあげたり、身の周りの世話をしてあげたりした。

ご飯をつくるなんて家庭科の授業以外だ。

料理本とにらめっこしながらつくる。

できた代物は見本とは異なるいびつなものだった。

でも、翔馬は何もいわず、全部平らげてくれた。

そして、わたしの膝の上にごろんと横になる。

「翔馬、無理しないでね。このままじゃ、先にダウンしちゃうよ」

「大丈夫だって、まだまだいける」

「生まれた来た子に、俺が父親だって、胸をはれるようになりたいんだ。」



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