スイーツな恋
第15章 俺たちの子だ
わたしの告白を聞いた翔馬はのけぞる。
「それって、マジ!?」
「いつ?」
「翔馬とケンカしたあの日、夜道を歩いていたら襲われたの」
「誰に?」
「不良っぽい三人組の男に」
「許せねえ!!そいつら、ぶっ殺してやる!!何でそういうことを早く言わないんだよ」
「だって、あいつら、ケータイでシャメをとって、誰かにいったら写真をばらまくっておどされたの。それに、みんなにこのことを知られたら、わたしを見る目が変わる気がして、怖かった。たまらなく、怖かったの」
「俺のせいだ。あの日、俺がお前をひとりで置いて帰ったから」
「それは違うの。わたしが悪いの。ふらふらしててスキがあったから」
「違う!!お前はわるくない!!俺のせいだ」
「だからね。ずっと言わなきゃって思ってたの。この子…あなたの子じゃないかもしれない。」
「違うよ。俺たちの子だ。そうさ、俺たちのあいだに生まれるんだ。どんな子だって育てて愛してあげよう。誰にだってこの子にだってその権利はある」
翔馬はわたしを優しく引き寄せると抱きしめた。
「ありがとう」
わたしは翔馬の胸で泣いた。