スイーツな恋
それから、学校の休みが明けた。

3時間目終了後、わたしは、に非常階段に翔馬に会いに行く。

翔馬は何するでもなく、つっ立って虚空をみつめている。

「どう、禁煙続いてる?」
「みろよ、はやくも禁断症状。手の振るえが止まんないぜ」

「じゃ、これあげる」
わたしは、翔馬の頬にキスをした。

翔馬が驚いた顔でわたしをみる。

「ねっ、が然やる気出たでしょ!」


     ★★★

教室にもどると、塔子ちゃんが話しかけてきた。

「あんた、いつも 休み時間どこにいってるの?」
「ないしょっ!!」

「あっ、今日から昼は一緒に食べないから。別のところで食べるんだ。」

「えっ、そんな。 私、一人じゃない。」

スキップしてかけていく私の後ろ姿を困惑した表情で塔子ちゃんがみていることに
わたしは、気づかなかった。

 



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