スイーツな恋
第四章 うわさ
次の日、ロマンチックなキスの余韻にヒタりながらわたしは学校への登校路を歩いていく。
今日は、人知れず、誰かのの視線を感じる。

幸せって顔に出るのかな。
みんな、わたしに嫉妬してる!?

わたしが見ると、みんな視線をそらした。


学校の門にたどり着いた。

「あんた、泉翔馬とつきあってるって、マジなの?」
塔子ちゃんがわたしのまえに立ちはだかる。

「なんで、知ってるの?」

「こっちにきな」
塔子ちゃんは腕を引っ張っていく。
連れてこられたのは、掲示板の前だった。
掲示板の前には人だかりができていて、みんな掲示板をみようと殺到している。

掲示板には、
『熱愛発覚!!』
との見出しで翔馬とわたしが非常階段でキスしている写真がはってあった。
記事にはわたしと翔馬がラブホテル街でいちゃついているの目撃したとの情報も載っている。

ウソ、誰かにに見られたなんて、しかも写真に取られてたなんて、恥ずかしい!!

急に、人だかりが左右に分かれていく。
その間を翔馬がやって来た。

翔馬は記事を引き剥がす。

「くだらねえことしてんじゃねえよ。しめるぞ!」
威圧した目で群集をにらみつける。みんなびびって、縮みあがっていた。

翔馬は私と目があったが無視して行ってしまった。

あんな、怖い翔馬初めてだった。
私はその後ろ姿を唖然と見送るしかなかった。







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