笑顔
―放課後―
「おーしっ!!じゃあ、南にこの町のいいところをたくさん案内してやるから、みんなついてこい!!!」
枢は、はりきっていた。
「ねぇ、枢ー。まず、どこ行く気なの?」
私は枢に聞いた。
「・・・・・」
「考えてなかったのね?」
「しかたない…じゃあ変わりに乙女が張り切りま〜す!!」
この時みんながおもった。
『ただ自分がやりたかっただけなのね。』
そしてまた、みんなが乙女の純粋な笑顔になにも言えなかった。