one.real
『またお互い頑張り屋なカップルだよね。うまくいってるみたいで何よりだけど』
『何よそれ』
眉を寄せても、笑はプリントから目を離さず軽い口調で返してくる。
『そのまんまの意味よー、そういえば知ってる?今後転校生来るんだって!』
『転校生?私達の学年に?』
3年から編入って珍しいな、なんて思いながら聞き返すと笑がペンを置いた。
『そう、この前校長室からお客さんと校長出て来てさ、4月に会うのが楽しみですとか言ってて』
『3年から編入なんだ。やっぱり優秀な人なのかな』
『じゃない?校長が是非って言うくらいだし』
『へぇー』
『よし!終わったー、提出してくる』