one.real
『この世界にいるお前は、ただそれだけで一般人よりも負荷はでかい』
『……』
『初っぱなから大歓迎受けてたって、まだ17歳のガキには明らかにキツイだろ』
なぁ?、と掛けた指で勢いよくブラインドを弾く。指のあった場所は綺麗にV字に折れ曲がっていた。
代わりに下にある大きな道路やビルがすっきりと見えている。
三浦さんらしからぬ真面目な話。何で、いきなり?って思う。
でも、それよりも、思う。
…俺の中はこんな拡がるんだろうか。
視界の広さと、心の広さ。
三浦さんは頭の中を見透かしたみたいに言葉を続けた。