左手の約束


結局、


あたしと話がしたいと言った女の子と二人で

この間の場所まで向かった。


「…………」


沈黙。


「あ、の…?」


あたしが恐る恐る顔を見ると


目に涙をいっぱいためて歯を食いしばっていた。


「え…っ
どうしたのっ!?」


あたしは慌ててその子の腕に触れた。



「なんで……っ
なんで藤沢さんなの……っ」


「え………?」


その子はポロポロと涙を零し


あたしを見た。










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