左手の約束


真っ直ぐに気持ちをぶつけるこの人に対して…


あたしはなんて意気地無しなんだろう。


ただ泣いてただけで…何にもしてない。



「あたしにとって…楓くんはすごく大切な人だよ」


「じゃあどうして何にもしないの!?
それに…最近よく南高の男があんたのとこに来てるの知ってるんだよ!」


東くんの事だ……


「あんたがそんなだから…
諦め切れないじゃない…っ」




あたし



何してるんだろう………










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