左手の約束
なんでこの学校はこうも人が多いんだ!?
解ってて選んだくせに文句を言う俺……
いた……っ!!
見つけた瞬間、
視界から
志保が
消えた………
!!!!
悲鳴が上がる。
「志保………っ!!!」
俺は志保の名前を呼んで
走り出していた。
「志保子!?しほ…」
動揺している友達の横で
俺は志保を抱き上げた。
あまりに軽い志保の体に驚くと共に、
さっき見た顔の青白さは増していて。
俺は急いで保健室へと走った。
…志保に負担をかけないように。