左手の約束
「そんなに睨まないでよ…(笑)」
少し淋しそうに笑う東くん。
だって…
「ごめんっ!!!」
「え………?」
突然、東くんがあたしに頭を下げた。
「この間の事…
謝りに来たんだ。
…俺フラれたばっかでさ。
なんかむしゃくしゃしてて。
あの時の俺最低だった」
あたしは突然の東くんの言葉に何も言えなくて…
「いまさらだけど…
でも志保子ちゃんの事が気になったのは本当なんだ。
フラれたばっかのくせに何言ってんだって思うよな(笑)」
「そんな…こと…」