左手の約束
「じゃあ…あたし帰るね」
そう言ってその場を離れようとした時…
「待って!!
……あの、さ
また会える…?」
「え………」
「仁志にも散々怒られた…
本当に反省した。
あの時はむしゃくしゃしてあんな事したけど…
でも…志保子ちゃんにどうしてもまた会いたかったんだ」
「それ…どう言う…」
意味……?
「多分…一目惚れ。
信じてくんないかもしれないけど」
突然の告白にあたしは動けなくて
「今すぐ付き合ってとは言わない。
だけど…俺の存在を認めてほしい」