左手の約束
あーもう。
変なの(笑)
あたしはクスクスと笑ってしまった。
「やっぱり可愛い!」
「…そーゆーのは無しだから」
「あ〜待って!」
何してんだろあたし。
やっぱりどこか憎めなくて。
本当に友達としてなら
仲良くなれたかもしれないのにな…
それでもあたしの後を着いて来ていた東くんが立ち止まった。
「アイツ……?」
え………?
東くんが見ている方向に視線を向ける。
そこには
切なそうにこっちを見てる
楓くんの姿があった……