私の中の眠れるワタシ
どちらでもいいとは、言ってくれない……?
『イヤラシイ事』なんてしなくても、助けてあげるからって、言ってはもらえない?
私は、先生に応じなくても同じ、気持ちは変わらないと答えてはくれないかと。
……祈った。
でも。
黙り込む私に
先生は、笑顔で、
「ごめんな、長崎。
今日は、帰れよ。もう、家はそこなんだから。」
と、冷たく言い放ち、車を走らせる道の先に突然現れた、うちまで続く道を。
スピードを上げて滑らかに走った。