私の中の眠れるワタシ
私には、彼女の言葉のほうが、『夢』みたいだった。
でも彼女は、いたって現実的だった。
もう私は学校で、話しかける事はしないだろう。
本当に聞きたかった事は聞けなかったけど。
彼女の持つ、全ての『私に教えられる事』は、またしばらく、ない。
−−次に二人で会う時。
彼女は何を、教えてくれるだろう。
ただ、私に確認するだけかもしれない。
どこまで私が彼女の言葉を理解できたか。
私は、私の正しいと思う道筋で恋をしよう。
美月のように、背伸びしても、敵わなかった。
あんな夢をみる事が、なによりもの証拠。
あの、四つ折にした手紙は、弱い私。
また、新しい私になって先生に自分できちんと聞こう。
この時は、そう決めたはずだった。