私の中の眠れるワタシ

「で、相談って?」

そうだ、その話。

「部活で今、部長と部員達の間にいろいろあるようです。」

私は今日、香川から聞いた成り行きを話す。

そして、香川から私に、先生へ伝えてほしいと頼まれた事も。

私が香川にした話を、先生にも話す。

ああ。とか、そうか。とか、ため息混じりに相槌を打ちながら、先生は最後まで聞いてくれた。



私は、話に集中しなくちゃと何度も思うのだが、やはり言葉と考えている事に、徐々にばらつきが生まれてくる。

頭の中は、美月と先生の妄想でいっぱいだった。


本当ですか?本当ですか?本当ですか?本当ですか?……


「ん〜、まあわかった。そういう問題は、毎年起こりうる事だからな。俺から気付いたようにして一度、喝、いれとこう。

お前にも、すまなかったな。まあこれも、部活の引き継ぎだと思って、勘弁してほしい。」

「いえ。」


−−じゃあ、私はこれで。

そう続けるべきなのに、名残惜しさからか、言葉が続かない。



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