私の中の眠れるワタシ
美月の家も、三度目だ。
でも、もう、これで来る事はないはず。
何も怖い事はない。
だって、もう全部、知ってるんだもの。
美月の部屋に通される。
ベットもきれいだし、前よりまた、ますます片付いている。
「急に、どうしたの?」
ワタシは、美月を見つめる。
あまり真剣に見つめたからか、美月は初めて目をそらした。
今までは、ワタシが美月からそらしてきた。
それは、心に秘密があって怖かったから。
そして、美月の心に触れることも怖い。
怯えてばかりの自分だった。
何を守ってきたのか。
何も守りきれなかった。
「ねぇ、あの……」
困惑している美月に、ワタシは突然、襲いかかりベットに押し倒した。
「ちょっと、な、なにするの??やめてよ!!」
胸のボタンを引きちぎる。
胸元が、あらわになる。
ワタシは、息を飲む。