私の中の眠れるワタシ
追放
帰り道。
ワタシは、笑いが止まらなかった。
−−ザマミロ、ザマミロ、ザマミロ……!!!
罪悪感なんて、ナイ。
ないノダ……!!
いつも通り、揺らして帰る両手が、震えている気がした。
この興奮は、一体。
ワタシが下した罰で、これから二人はどうなるのだろう。
どうなっても、構わない。どうにかなってほしくて、言ったのだから。
−−それなのに。
ワタシが怖い私もいるなんて。
正しいはずなのに、警鐘を鳴らす私は、まだどこに生きていたのだろう。
モウ、テオクレダヨ……。
最高にスッキリして、最高に孤独。
これで本当に、なにもかも無くなった。
先生も、もう二度とワタシに話しかけてくる事はないだろう。
もう、『月光』は流れない。
月は欠けて、夜空も真っ暗になった。
満ちる事も、ワタシを照らす事も、ないのだ。