私の中の眠れるワタシ
2章 ワタシ達<二十歳>
−−−無くす物など、初めから。
ワタシ達にはなかったのです。
何処へでも行けるこの足と
誰とでも感じる事ができるこの身体に
何も、縛るものは、ありませんでした。
ワタシは、自由。
そして
同時に、何処にも逃げられない束縛をまた、
私は探していました。
運命という奇跡を
見出だしたのは、
あなた達という
『ひとつ』の命でした。