私の中の眠れるワタシ
私は、といえば。
正直どうでもよかった。
ただ、派閥みたいな物で、スタンスを決めなくては、付き合う先輩すら決められない。
私はたしかに、勝てる試合をしたかったが、そのためには、勝てるパートナーと踊らなくてはならない。
だが、我を忘れて、吐くまで飲むのが大好きだった。
良い飲み仲間になるのは、踊るより練習後の飲み会に命をかける面々が、最高に楽しい。
楽しさと、厳しさの両立。
簡単なようで、皆どちらかに流れがちだった。
でも、そこを敢えて、新境地を開拓する事に、楽しみを感じ始めていた。
……マイナーな部活だ。
黙っていては、誰も入部しない。
そのために、新歓コンパ時期の四月、五月は強制的に飲み会へ全員駆り出され、普段から飲み会に明け暮れるメンバーは、即戦力になった。
もちろん、私も。
酒に強くはなかったが、雰囲気を盛り上げるのが得意だった。
部内に、メリハリをもたらすのは、その時期、その時期に合わせて体を変え、新入生が入る今、どれだけ飲み会が盛んで、部員の仲も親密か、アピールをする事が必要だった。