私の中の眠れるワタシ
部活で、帰りが遅くなる。外泊も増えた。
部活が終わる時間が既に、夜十時をまわっていたから、その後から飲み会が始まると、終電に乗るのはほぼ、不可能だった。
私は酒に強くない。
だから、飲み始めると、全てどうでもいいような、大きな気持ちになってしまう。
それでも、なんとかして家までたどり着く。
もう、携帯には何度も着信があった。
着信:家 22:30
着信:家 22:58
着信:家 23:16
着信:家 23:32
着信:家 23:41
…
留守番電話に、メッセージも吹き込まれている。
「おまえ、何時だと思ってるのよ……いい加減にしろよ。」
「てめえ、電話無視しやがって……帰って来たら、ただじゃすまないからな。」
駅から家までの徒歩の道のりで、伝言を聞く。
また、今日もだな……
覚悟を決めながら、帰路を急ぐ。