私の中の眠れるワタシ
「こえ〜〜〜!!マジでやばいな!そうとうキレてただろ?!」
私は、この夜をなんとか乗り切れそうな事に、すっかり安堵していた。
「脱獄囚かよ、おまえは!!いや〜だけど、スリリングだったね。相当オレ、貴重な経験したわ。」
「あんたも、脱獄手伝った共犯だからね。」
「やめろよ!お前も、やな奴だな!オレに罪悪感を共有させんなっつーの。」
全く違う夜になる。
今までのように、時計を気にして、馬鹿みたく怯えなくてもいいんだ。
私は、すっかり気分が高揚していた。
三宅ちゃんも、
「よし!今日は祝い酒だな!いっちょ、酒でも買っていくか!!」
と、スピードを上げ、私達はいつまでも笑った。