私の中の眠れるワタシ

三宅ちゃんの家に着き、袋の中から大量の酒を出す。

「こんなに飲みきれないよね……」

「ばかやろ!足りなくなったら、誰が買いに行ってくれるんだ!!」

次々とテーブルの上に並べる。

「誰か呼ぼっか。」

「ああ、いいけど、来るかな……。」

毎日酒浸りが続く私達は、休肝日を欲していた。
それなのに、今日も飲んでしまう私達。

呆れちゃうが、ありがたかった。

部活の同期、何人かに電話をする。

家出してきたお祝いなんて。
後輩を呼ぶのは、ためらわれた。
かといって、先輩には怒られないという保証はない。

結局皆、今日は休ませてくれ〜!と言って、私達二人になった。


「二人で飲むのは、初めてだよね。」

「てか、二人しかいないのに、飲むのもどうかって感じだけどな。
まあ、今日の興奮を鎮めたいよ、オレ……」

適当な缶を開けて乾杯した。


< 187 / 433 >

この作品をシェア

pagetop