私の中の眠れるワタシ
三宅ちゃんの家に着き、袋の中から大量の酒を出す。
「こんなに飲みきれないよね……」
「ばかやろ!足りなくなったら、誰が買いに行ってくれるんだ!!」
次々とテーブルの上に並べる。
「誰か呼ぼっか。」
「ああ、いいけど、来るかな……。」
毎日酒浸りが続く私達は、休肝日を欲していた。
それなのに、今日も飲んでしまう私達。
呆れちゃうが、ありがたかった。
部活の同期、何人かに電話をする。
家出してきたお祝いなんて。
後輩を呼ぶのは、ためらわれた。
かといって、先輩には怒られないという保証はない。
結局皆、今日は休ませてくれ〜!と言って、私達二人になった。
「二人で飲むのは、初めてだよね。」
「てか、二人しかいないのに、飲むのもどうかって感じだけどな。
まあ、今日の興奮を鎮めたいよ、オレ……」
適当な缶を開けて乾杯した。