私の中の眠れるワタシ
そっと、三宅ちゃんの瞼をワタシの右の手のひらで優しく覆い被せて、目隠しする。
「ワタシが、エッチな事、誰にも秘密だよ。」
彼はもう、何も答えなかった。
ワタシはそっと、唇を重ねる。
ちょっと触れただけなのに、もう興奮してる。
ワタシは興奮をさらに煽るように
「クチビルも、感じるよ。」
と、耳打ちした。
すでに、ワタシが何もしなくても、彼の方から求めはじめる。
「オレ……、蜜の事、好きだったかもしれない……」
「そう、なら明日もしよ?」
今日がまだ、終わってないのに、明日分の期待までさせられたら。
完全に、彼が上になり、ワタシは彼を下から優しく、両手で頭を包んでキスに応えてあげるだけで。
彼の理性は、完全に音を立てて崩れ、ワタシの着ている服をまくり上げる手は、荒々しくブラジャーの中まで潜り込んできた。
「蜜……。」
ワタシは、目を閉じない。
ワタシの指が、彼の短い髪をすいて首から背中をなぞる時に見せる、快楽の表情を、見逃さないように。
そして、彼の手が下腹部に到達する頃に、初めて目を閉じ、大きな甘い、ため息を漏らす。