私の中の眠れるワタシ
日が昇り、昨日の事が夢じゃないかを確かめるように。
ワタシの身体をなでて起こす、三宅ちゃんがいた。
優しく、
「おい。おい。もう昼だよ。」
と、呼びかける。
ワタシは、二日酔いで痛む頭を三宅ちゃんの腕枕に乗せ、もう少しと甘えた。
彼はそのまま、抗う事もなく、
「オレ達、付き合うって事で、いいのかな……。」
と、昨日の出来事を思い出しながら呟く。
「今日の夜も、来るからね。部活終わって、みんな解散したら、コッソリ。」
ワタシは彼に口づけながら、ワタシがしばらく身をおける場所を見つけた事に安堵し、再び眠りに落ちかけた。
「あ、みんなにはまだ、内緒だよ?」
大切な事を確認するのを忘れてた。
彼は、
「うん。この時期に、そういう噂、よくないからな……。」
と、納得したように頷き、ワタシを抱きしめた。