私の中の眠れるワタシ
いつまでも、のろのろとシャワーを浴びていたら、浴室のドアが開いた。
「おせーよ。もう出ろ。」
そう言って、引きずり出される。
交代でソウタが浴室に入り、ドアが閉まる前にもう一度、
「ちゃんとおとなしく、ベットでイイ子にしてろよ。服は、着なくていいから。」
と笑って念を押された。
ワタシはそのまま、バスタオルだけでベットに向かう。
せめて、部屋の照明だけでも、落としておこう。
ワタシにできる抵抗は、このくらいだ。
「今までの男の中で、俺は何番目に、いい?」
ワタシの両手首をしっかりと右手だけで押さえ付け、頭の上で固定する。
身体の自由が完全に奪われながら、答える事を強要する。
「一番、いい……。」
体重が全てかかり、ワタシの身体はその重みで呼吸すらも苦しくなる。
なのに、その乱暴で少しの隙間もないくらい密着する愛され方が、段々よくなってくる。
「一番?どこが?」
ソウタは、満足そうにしながら、二番との違いは何かを尋ねてくる。
「もう、やめて……。」
「お前、まだまだ経験たりねーよ。俺がちゃんと、もっとよくなるように、教えてやるからな。」
気を失う寸前。
彼の額から落ちる雫で、意識を取り戻す。どのくらいの時間、そうされていたのだろう。
……気がつくと。
「俺達、身体の相性もよかったな。」
と笑うソウタは、相変わらずワタシの身体に悪戯を重ねていた。