私の中の眠れるワタシ
「とにかく、蜜が好きなのに、私なんかが一緒に踊ってて嫌じゃない?」
そんなどうしようもない事を気にしてくれるなんて、優しいなぁと思った。
「ちょっといいなぁって思うけど……。でもそれは仕方ない事です。パートナーいなきゃ踊れないから。」
まさしくそれは、セツナさんへの気持ちだった。
「そっかぁ。わかったよ、蜜。協力するね。」
私はパァーっと明るい表情を作り、
「いろいろ相談させて下さいね!」
と笑顔でお礼を言った。