私の中の眠れるワタシ
歪み
それからというもの。
私は、セツナさんと毎晩のように連絡を取り合う。
内容は、くだらない。ダンスの話も多かった。
ソウタがいない時は、なんとなく谷田さんの事を相談するフリをする。
彼女はあの夜とは違う表情で私を励まし、勇気づけ、ありとあらゆるアドバイスをくれた。
私が男だったら。
絶対にセツナさんを放っておかないのに。
過去の、身体だけで繋いだたくさんの愛情を思い、自分の今の気持ちがなんて純粋で高潔で、美しいものなのだろうと感動した。
女性に恋するなんて、変。
わかってはいるけど、もう男性が嫌になっていた。
私の身体を思い通りにしようと、どんなテでも使うし、最後には自分の痕跡を残そうとする。
マーキングをする動物のように、本能や欲望をぶつけられる事に疲れていた。
もちろん、だからといってソウタには冷たくしない。