私の中の眠れるワタシ

……私も、孤独かもしれない。
そしてなんだか、ソウタに同情した。


「ソウタ。ごめんね。心をどうにもしてあげられなくて。」

私は、身体だけソウタのモノで、心はいつもセツナさんだった。

恋みたいな感情だったと思ってきたけど。

私の心の不在を訴えるソウタの話を聞くと、やっぱり恋だったと思う。

セツナさんとベットを共にしたり、一緒に住んだり、もちろん踊る事もできない。

そんなことで、満たされない。

じゃあ、どうすれば、いいの。

私の心以外は、なにもかも自由に独占してるのに孤独なソウタ。

そして、なにもかもどうにもならない上に孤独な私とだったら。

私の方が哀れな気がした。

今夜も、孤独を持ち寄り私達は一緒に眠る。


オートリードは、もうすぐカラになる。



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