私の中の眠れるワタシ
自己破壊
−−オワッタ、コワレタ、ナクナッテシマッタ。
ワタシにはもう、話せる事はなにもなかった。
そして彼女は、何も聞かなかった。
残った事実は。
ワタシが谷田さんを暴いた。
セツナさんを裏切った。
ワタシの恋は、出口を無くした。
これだけ。
なにもかも、終わりを告げていた。
もう、彼女はいない。
好きじゃ、なかった……? そう呟いたら、消えていた。
なんのための、ワタシだったんだ。
最愛の人を最悪にした。
そして二度と、互いに微笑み合うこともできないくらい、ワタシも彼女も、谷田さんも傷ついた。
……無くなったものと一緒に消えたい。
だけど。
ワタシの罪は、セツナさんの中で永遠消えない。
そしてワタシの恋は、完結できずに永遠続く。
一つだけ、運命が変わるなら。
眺めるだけでいいから、彼女のそばにいたい。